インタビュー

契約前々日に「水漏れ」の連絡が。果たして期日通り無事に契約できるか?

営業職・2022年入社

野々口将之

最初から最後まで責任を持って。

前職は不動産賃貸に関するコンサルティングの仕事をしていました。物件のオーナー様に対してお部屋の改装やメンテナンス、賃貸業者様への告知の依頼、資金の借入先など、あらゆる面でオーナー様の支えとなる仕事です。しかし、コンサルティングは行うものの、私の仕事はそこまで。改装やメンテナンスの企画をするのは別の人間であり、実際に自分が関わるのは全工程の1/3か1/4ほどでした。「同じ不動産の仕事をするなら、最初から最後まで責任を持って関わりたい」そう思ったのが転職のきっかけです。

転職エージェントに登録し、数社紹介していただいたのですが、その中でも不二興産がいちばん自分に合っていると感じ、入社を決めました。物件の買取から販売にまで関わる仕事。初めてなので若干の不安はありましたが、それ以上にワクワクしましたね。

地面が濡れている。

当社保有の物件で、お客様が購入を希望されているマンションがありました。地下駐車場付きの地上3階建て。築年数は30年ほどでしたが主要駅から近く、ほぼ空室なし。条件的には申し分のない物件でした。しかし契約の前々日に購入希望のお客様から「地下駐車場の地面が濡れているのが不安。調査及び是正計画を立ててもらってからでないと契約には踏み切れない」とご連絡をいただきました。「え?」私は耳を疑いました。実はその物件は以前にも何度か巡回をしていましたので、不備があるとは思ってもみませんでした。しかし実際に見に行ってみると、確かに地下駐車場の地面が濡れています。巡回した時には気づいていなかったのです。そこで、当日予定していた他の仕事を急遽キャンセルし、キャンセルできない仕事はメンバーに頼んで、なぜ地面が濡れているのか?真相究明にあたることに。専門業者を至急呼んで確認してもらいました。

物件そのものに瑕疵があり、周囲からの水が入ってきているようであれば、修繕に時間がかかります。そうなると当然契約は先延ばしに。しかし実際に調査をしたところ、給水管のバルブに少しひびが入っていた程度でした。これならバルブの交換だけで済むので、予定していた期日通りに契約を行うことができます。その旨をお客様と仲介業者様に現場からお電話しました。お客様はホっとされたご様子。「すぐに対応してくれてありがとう」、さらには「不二興産の対応は安心できる。また御社から物件を買いたい」と言っていただけました。仲介業者様からも「スケジュールを変更せずに契約に至って良かったです!」と喜んでいただけました。

所有者の目線で。

私たちの役目は、今ある物件を、資産価値を向上させて販売することだと思っています。古い物件は、そのまま何もしなければやがて解体されていくしかありません。しかし私たちが介在することで物件に新しい命を吹き込み、その場所にまた長く存在し続けることができます。そのために忘れてはいけないことは、「所有者の目線で物件を見ること」。先ほどの地下駐車場の例では、地面が濡れていても何とも思わなかったことが、お客様の不安を招きました。お客様にとってはその物件の状態によって収益が左右されるわけで、いわば「我が子のように」物件を見守っているのです。「所有者の視点」が欠けていた、ということです。私も含め、物件を清掃する人、メンテナンスをする人、さらには賃貸付けをする人など、当社のスタッフ全員がもっと所有者の視点に立ち、お客様にとって不安なく契約できるように物件の整備・管理に努めることが大切だと感じました。

自分たちで蘇らせた物件がその土地に根付いていく。それができるのがこの仕事の醍醐味だと思います。そのために1件1件の仕事に、より誠実に取り組んでいきたいです。

Profile

営業職・2022年入社

野々口将之

前職は不動産賃貸のコンサルティング会社。オーナー様の様々な相談に乗る仕事にやりがいを見出していたが、「より挑戦できる環境に身を置きたい」ということで転職を決意。転職エージェントに数社紹介された中で当社を選ぶ。理由は「1から10まで全て自分の責任でできる仕事だと思った」から。

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