最初から最後まで責任を持って。

前職は不動産賃貸に関するコンサルティングの仕事をしていました。物件のオーナー様に対してお部屋の改装やメンテナンス、賃貸業者様への告知の依頼、資金の借入先など、あらゆる面でオーナー様の支えとなる仕事です。しかし、コンサルティングは行うものの、私の仕事はそこまで。改装やメンテナンスの企画をするのは別の人間であり、実際に自分が関わるのは全工程の1/3か1/4ほどでした。「同じ不動産の仕事をするなら、最初から最後まで責任を持って関わりたい」そう思ったのが転職のきっかけです。

転職エージェントに登録し、数社紹介していただいたのですが、その中でも不二興産がいちばん自分に合っていると感じ、入社を決めました。物件の買取から販売にまで関わる仕事。初めてなので若干の不安はありましたが、それ以上にワクワクしましたね。

地面が濡れている。

当社保有の物件で、お客様が購入を希望されているマンションがありました。地下駐車場付きの地上3階建て。築年数は30年ほどでしたが主要駅から近く、ほぼ空室なし。条件的には申し分のない物件でした。しかし契約の前々日に購入希望のお客様から「地下駐車場の地面が濡れているのが不安。調査及び是正計画を立ててもらってからでないと契約には踏み切れない」とご連絡をいただきました。「え?」私は耳を疑いました。実はその物件は以前にも何度か巡回をしていましたので、不備があるとは思ってもみませんでした。しかし実際に見に行ってみると、確かに地下駐車場の地面が濡れています。巡回した時には気づいていなかったのです。そこで、当日予定していた他の仕事を急遽キャンセルし、キャンセルできない仕事はメンバーに頼んで、なぜ地面が濡れているのか?真相究明にあたることに。専門業者を至急呼んで確認してもらいました。

物件そのものに瑕疵があり、周囲からの水が入ってきているようであれば、修繕に時間がかかります。そうなると当然契約は先延ばしに。しかし実際に調査をしたところ、給水管のバルブに少しひびが入っていた程度でした。これならバルブの交換だけで済むので、予定していた期日通りに契約を行うことができます。その旨をお客様と仲介業者様に現場からお電話しました。お客様はホっとされたご様子。「すぐに対応してくれてありがとう」、さらには「不二興産の対応は安心できる。また御社から物件を買いたい」と言っていただけました。仲介業者様からも「スケジュールを変更せずに契約に至って良かったです!」と喜んでいただけました。

所有者の目線で。

私たちの役目は、今ある物件を、資産価値を向上させて販売することだと思っています。古い物件は、そのまま何もしなければやがて解体されていくしかありません。しかし私たちが介在することで物件に新しい命を吹き込み、その場所にまた長く存在し続けることができます。そのために忘れてはいけないことは、「所有者の目線で物件を見ること」。先ほどの地下駐車場の例では、地面が濡れていても何とも思わなかったことが、お客様の不安を招きました。お客様にとってはその物件の状態によって収益が左右されるわけで、いわば「我が子のように」物件を見守っているのです。「所有者の視点」が欠けていた、ということです。私も含め、物件を清掃する人、メンテナンスをする人、さらには賃貸付けをする人など、当社のスタッフ全員がもっと所有者の視点に立ち、お客様にとって不安なく契約できるように物件の整備・管理に努めることが大切だと感じました。

自分たちで蘇らせた物件がその土地に根付いていく。それができるのがこの仕事の醍醐味だと思います。そのために1件1件の仕事に、より誠実に取り組んでいきたいです。

これまでの経験が通用せず。

不動産事業に興味があり、大学卒業後に賃貸の営業として就職しました。しかし次第に「同じ不動産でやるなら、もっと大きな仕事に携わりたい」という想いが募っていきました。その頃、彼女との結婚話も持ち上がったのですが、お互いに休みが合わず、「今のままでは結婚後もすれ違いの日々が続いてしまう」と危機感を募らせていました。それらの悩みを全て解消するには、転職しかない。そう思い立ち、賃貸ではなく売買などより大きな仕事ができ、かつ彼女とも休みが合う仕事を探したのです。当社を知ったキッカケは、親しい知人の紹介。話を聞いて「不二興産なら条件に合う」と思い入社を決めました。

同じ不動産業界ですから、経験が活かせる部分もありましたが、まったく通用しないことも多かったです。とにかく売買の専門用語がさっぱりわかりませんでした。最初のうちはお客様との会話の中に出てくる言葉もわからず、またその場で聞いていいのかもわからず。すべてメモして持ち帰っていましたね。毎日のように知らない言葉が出てくるので、自分で調べ、先輩に聞き…。とにかく最初は勉強の日々でした。

金額の大きさに震える。

当社の仕事の醍醐味は、物件の買取から再生、販売にまで一貫して携わることができることです。これまでにいくつかそのような仕事を担当させていただきましたが、中でもいちばん最初の仕事が印象に残っています。通常は売主様と我々が直接交渉を行い、買い取るのですが、その時は当社ではなく信託銀行が買い取るということになりました。5億円規模のマンションを集めて総額50億円程度の金融商品にし、投資家の皆さんに販売するというもの。賃貸営業をしていた頃の売上は、高くてもせいぜい30万円ほど。それがいっきに50億円ですから、最初は額の大きさに震えました。と同時に、仕事の難しさも痛感しました。

信託銀行が間に入ることで、不動産の鑑定など今までに経験したことのない業務があったり、作成する書類の数も、通常の仕事に比べると圧倒的に多くて。しかも初めて作成する書類ばかりですから、まずはそれぞれの書類の作成の仕方から勉強しないといけませんでした。また銀行の方、鑑定士など初めて関わる人も多く、最初は彼らとの会議に自分が入っていけるのか不安でしたね。案件の着手から最後の契約完了まで3ヶ月ほどかかりましたが、とにかく無事に終えることができてホっとしました。当社に入社して様々な経験を積んだつもりでしたが、今回の仕事は初めてづくしで、非常に良い経験を積ませていただきました。

一人ひとりの成長を願う会社。

物件を買い取りして、再生して価値を上げ、「住みたい」と思ってもらえるようにするためには、様々な知識が必要となります。リノベーションの方法もそうですし、建物の構造、ライフラインの知識、法律など。賃貸営業の時には、自分が担当する「お部屋」だけ知っていればよかったわけですが、今は物件の周辺の住民の方のことも理解をする必要があります。知れば知るほど、新たな壁にぶち当たりますが、非常に奥深く、やりがいのある仕事だなと思います。

仲介業者様と仲良くなり、物件の情報を仕入れ、買取・再生、そして販売業者への委託まで。最初から最後まで一人で担当することは確かに大変ですが、だからこそ一生懸命になれるというか。もちろん困った時には支店のメンバーに遠慮なく相談できますし、支店内で解決できないことであれば、他の拠点に連絡して相談に乗ってもらえます。皆さん忙しいにも関わらず、手をとめて相談に乗っていただける方ばかり。バックオフィスの方々も機械的に仕事をこなすのではなく、「最近どう?」などちょっとした一声をかけてくださいます。人の挑戦を応援し、成長を願ってくれる会社。チャレンジ精神が旺盛な方にはピッタリだと思います。

ユニークな研修に魅力を感じて。


当社に来る前も、土地開発を行う会社で働いていました。オーナー様から土地を購入し、アパートやマンションを建てて販売する。大きなお金が動きますし、その分やりがいも大きかったです。しかしコロナの影響で業績が伸び悩み、給与も下がりました。人間関係で悩むことも増え、転職を考えるように。ただ仕事自体は好きだったので、転職活動では同じようなことをしている会社を中心に探しました。最終的に不二興産ともう1社と悩みましたが、不二興産の収益物件を扱うところに魅力を感じました。また、会社をあげて様々な教育に取り組んでいるところにも興味を持ちました。実務に関しての研修ではありません。人として成長ができる研修、考え方や生き方に影響を与えるような研修が受けられることに魅力を感じたのです。年齢的にも、次が最後の転職にしたい。どうせならありきたりではない、面白いことにチャレンジしている会社で働いてみたいと思い、入社を決意しました。

ポエムを作る?


入社してそれほど経っていませんが、すでにいくつかの研修を受けさせてもらっています。外部研修会社のカフェテリアプランを導入しているので、それこそ名刺の交換の仕方などのビジネスマナーの基本から、マネジメントの実践を身につけるようなものまで。実に様々な研修がありますし、それらを自分で選んで受講することも可能。今の自分に足りないスキルを補いながら着実にステップアップできるのがいいですね。

2週間に1度受講する「感動の哲学」という研修が面白いです。講師から与えられる課題は1人ずつ内容が違い、それをクリアすることで創造力や様々な考え方を身につけ、かつ営業手法としても使えるというもの。私は「仕事で出会った方にいただいた名刺をもとにポエムを作り、お手紙にしてお渡しする」という課題に取り組んでいます。相手のお名前の漢字からストーリーを創造し、ポエムを作ります。そしてどういう意図でこのポエムにしたのかをお手紙にしたため、次回のアポイント時にお渡しするのです。ちょっと変わった研修ですが、相手への印象付けにもなり、漢字の由来を調べたり、そこから新たな事柄を創造するといったアイデア醸成の訓練にもなります。普段仕事で使うのとは違う頭を使うので苦労しますが、楽しいですね。この他にもGoogleの開発したサーチ・インサイド・ユアセルフ(SIY)研修も受ける予定です。業務に関する知識はやりながらでないと覚えられませんし、自分で努力して身につけるものだと思っています。しかしこういった考え方や創造力を鍛える研修を今まで受けたことがなかったので、とても刺激になっています。新しい知識を吸収し、自分のものにしていくことが好きな人には、とてもいい環境だと思います。

目指すはマネジメントのエキスパート!

前職での実績を買っていただき、課長として入社させていただきました。まだ入社して数ヶ月ですが、これまで4~5件の案件に着手しました。しかし買い取りから再生、販売という一連の流れを行うような仕事はまだやれていません。最初から最後まで一貫して携わることができるのがこの仕事の魅力。特に再生に関しては、自分のアイデアを存分に発揮することができます。いずれは大掛かりなリノベーションやコンバージョンを企画し、オーナー様に喜んでいただけるような仕事に取り組んでいきたいです。

あと、自分は人のマネジメントのほうに興味がありますので、自分で手を動かして大きな案件を手掛けるより、メンバーの相談に乗りながら契約をサポートするほうに回りたいと考えています。そのためにも当社の様々な研修制度を利用して人間的にさらに成長し、早くメンバーから頼られる存在になりたいですね。

名古屋にこんな会社あったんだ!


前職は新築のハウスメーカー勤務。展示場でお客様にご案内する仕事でした。最初はやりがいをもって働いていましたが、そのうち「もっと様々な営業がしてみたい」と思うようになり、転職を決意。知人から「収益物件を扱う会社にすれば?」とアドバイスをもらい、見つけたのが不二興産です。収益物件を専門に扱う会社なんて東京にしかないのかなと思って探していましたが、意外や意外、地元名古屋にもあったんです。東京勤務を覚悟していたので、迷わず応募しましたね。

扱う物件はバラエティに富んでおり、仕事の進め方も案件によって違うことに興味をもちました。投資家向けの物件ですから高額な物件もたくさんあり、ワクワクしましたね。何よりも社長との面談で仕事の面白さや空き家問題の現状、将来の展望などを語っていただき、とても共感できたんです。「ここで働いてみたい!」って思いました。

こんな物件、誰が買うの?


入社して5年目の頃、とある物件の買い取りの依頼がきました。そのマンションは地方にあり、駅から徒歩20分以上、築年数は35年。さらに悪いことに、周りには築浅で駅からも近い物件がいくつかあったことから、入居率は7割台と低迷していました。賃貸仲介業者さんは「入居者が来てくれない」と嘆き、売買仲介業者さんも「利回りが低いこんな物件、誰が買うんだ?」とサジを投げるような状態。周りのメンバーに聞いても「それは難しいな」と言われるような物件だったのです。

中古物件を再生する場合、一般的には新築のようにキレイにリフォームをすれば、入居率は上がります。しかし今回に関しては、それだけでは難しいと思いました。周囲にキレイなマンションがたくさんあったからです。そこで、10人中9人が気に入るような一般的なリフォームではなく、10人中1人でいいから『この部屋じゃなきゃダメだ』と思ってもらえるようなエッジのきいた部屋に改装することにしました。具体的に言うと、70年代、80年代の「古き良きアメリカ」をイメージしたヴィンテージ調の部屋です。要所要所にパイン材を使用し、家具も業者さんと話をしてヴィンテージ調のものを揃え、外壁で使用するような窓を部屋の間仕切りの壁に取りつけるなど、とにかくこだわりました。もともと古い物件でしたが、これなら古さも価値に転換できるなと。

結果は大成功!1室を除きすべての部屋が埋まりました。オーナー様に喜んでいただけたのはもちろんですが、「誰もがサジを投げた物件を見事再生し、販売した」ということで、社内の皆さんから声をかけていただけただけでなく、一時は業界内でも噂になったほどでした。リノベーション業者からすれば「面白い仕事」であり、私たちも成功すれば良い事例になる。もちろん入居者様は好みの部屋に住める。誰もが幸せになれる仕事でした。

現状のままでいい人には向いていません。

住む人のいない中古物件は、いま日本中にたくさんあります。それを1つひとつ再生し、販売するのが私たちの仕事。ですがそう簡単にはいきません。空いている理由があるから空き物件になっているわけで、先ほどの例のように単にキレイにしたから入居率が上がる、というわけでもないのです。また、今後中古市場が盛り上がってくるにつれ、競合も増えていくことで、やがて今までと同じアイデアでは通用しない時がきます。だからこそ私たちは日々創造する訓練を行い、自分自身を高める努力をしています。

社内での研修はもちろん、外部の様々な研修も受講可能。私はマンションリノベーションアドバイザーの認定資格を取得しましたし、2年前にはサーチ・インサイド・ユアセルフ(SIY)研修も受講しました。常にチャレンジすることで進化し続け、現状を良しとしない社風。変化をいとわず、成長を続けていきたいあなたなら、楽しんで働ける会社です。

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